日頃あまり注目されない手のひらを動かす筋肉、『長掌筋』について豆知識をご紹介します。どこにあるか?親指と小指をくっつけて見ると分かります。
生物には且ては何らかの役割を果たしていた器官が退化して、その痕跡だけがかろうじて確認出来るというケースがありますね。人間の場合はしっぽが退化したものとして良く知られています。
長掌筋って聞いたことがありますか?この器官ももしかしたらいずれ無くなってしまうかも知れません。何故なら現在でも20人に1人がこの筋肉を有しない人がいるからです。
しかし無いからと言って日常生活や運動等で何ら不自由に感じる事は無いのです。よって医学的にも無くても大丈夫かなー?という位置づけなんです。
長掌筋(ちょうしょうきん)は前腕部前面の中央部を走行する前腕屈筋群の一つです。
長掌筋は上腕骨の内側上顆から起始し、手掌腱膜に停止します。 長掌筋は手首の中央を通過しているため主に手関節の掌屈(屈曲)させる働きに関与しますが、ほんのわずかですが肘関節の屈曲にも関与します。
その他に手掌腱膜を緊張させ重い物を保持したときに手のひらの血管や神経を保護する役目も果たしています。 この筋肉が先天的に欠損する例は比較的多く、その欠損率は約4~13%と言われています。
日常生活においては、主に手首を曲げる動作に関与します。つまり手首を手の平の方に曲げたり、手で顔などを扇ぐ時に作用します。
スポーツでは野球のピッチング、バレーボールのスパイク、バスケットボールのドリブルなどで長掌筋が作用します。
掌屈には強い力を発揮することが無く、手で物をすくう様な動作時に手にある膜に緊張を与えるのが主な働きと言われております。
長掌筋のある場所は、前腕部の手首の当たりから肘の部分にかけてです。
先にも書いたように長掌筋がある人とない人が存在します。日本人は5%ほどが長掌筋を持っていないという統計結果が出ています。
日本人では5%位と言われておりますが、白人さんになると20%位が欠如しているそうです・・・ しかしながら、この筋肉が欠如している事で凄く困るかと言うとそうでもなく、長掌筋の近所にある筋肉が代わりに働いてくれているそうです!! 『無くても良い』と書くと語弊があるかもしれませんが、実際に無い人が沢山いて、その方の大半がそんな事実を知らずに過ごしていると思います。
長掌筋がいるか確かめる方法があります。↓の写真のように親指と小指を合わせると、手首に腱が浮き出れば長掌筋があるのです。
動画もありますのでご覧下さい。
運動をした後に長掌筋をストレッチすると、痛んだ筋が伸ばされて疲労回復になります。
・壁に横向きに立ちます ・腕を伸ばしたまま、指を上に向け手のひらを壁に押し当てます ・長掌筋が伸びていることを感じながら15秒維持します
・伸ばしたい手のひらをもう一方の手で手の甲側に折り曲げます。 ・指は下に向いています。更に手首を反らします。 ・長掌筋の伸びを感じたところで15秒維持します。
代表的なものはリストカール
・椅子などに腰かけて片手に適度なダンベルを持ち、膝の上に乗せます。
長掌筋が無い人もいる事に驚きました。でも無くても何の不便も感じていないはずです。
・普通にあるわw これで移植手術できる! ・筋肉なんか 骨かと思ってたよ ・無かった...でも手首曲げる事に不便感じたことなかった ・有っても無くてもOKな筋肉なんて不思議
人間の体って不思議ですね!長掌筋もいずれ退化してしまう日が来るのでしょうか?
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