女優・鷲尾いさ子さんの名前を聞くと、多くの人が彼女の美しい姿を思い浮かべるでしょう。特に1990年代には、彼女の活躍は絶大で、その美貌と洗練されたスタイルで多くのファンを魅了しました。そして、1995年には俳優の仲村トオルさんと結婚し、業界内外から注目を集めました。
しかし、その華やかな日々が一変したのは2013年のこと。彼女が原因不明の病気に倒れ、現在では車椅子での生活を余儀なくされています。病名は明かされていませんが、彼女の闘病生活は過酷であり、その姿に多くの人が涙しました。
まず、鷲尾いさ子さんのキャリアについて振り返ってみましょう。彼女は1983年、16歳の時にファッション誌のモデルとしてデビューしました。端正な顔立ちとすらりとしたスタイルで、瞬く間にトップモデルの仲間入りを果たします。その後、1985年には全日空のキャンペーンガールに選ばれ、CM出演を機に女優としても活躍の場を広げました。特に、1989年に出演した「サントリー鉄骨飲料」のCMは、彼女の名を全国に知らしめた作品です。
その後、数々のドラマや映画に出演し、トップ女優としての地位を確立していきました。
1995年には、仲村トオルさんと結婚し、芸能界きっての美男美女カップルとして話題を呼びます。
鷲尾いさ子さんと仲村トオルさんの結婚は、多くの芸能人カップルとは一線を画していました。結婚指輪も婚約指輪も無く、結婚式もあまり派手にしないという「ジミ婚」スタイルで、当時の芸能界における結婚観を大きく変えたと言われています。このシンプルでありながらも愛に満ちた結婚スタイルは、彼らが「理想の夫婦」として評価される理由の一つとなりました。
さらに、夫婦共に同じ事務所に所属し、2000年代にはCMでの共演も果たしました。二人の間には、1999年に長女、2004年には次女が誕生し、家庭も仕事も順調そのものでした。
しかし、2013年に衝撃的なニュースが報じられました。鷲尾いさ子さんが「原因不明の難病」により、外出すらままならない状況になっているというのです。彼女の病名は公表されていませんが、筋肉が衰えて歩行や会話に支障をきたす病気であることが伝えられています。ALS(筋萎縮性側索硬化症)やギランバレー症候群など、いくつかの病名が噂されていますが、確定的な情報はありません。
妻が病気に倒れた後、仲村トオルさんは献身的なサポートを続けています。当時、まだ幼かった娘たちの世話や学校行事への参加、家事全般をこなすなど、彼の生活は激変しました。ベストファーザー賞を受賞した仲村さんの姿は、まさに「理想の父親像」と言えるでしょう。
2013年のインタビューで仲村さんは「妻の状態は良い時もあれば悪い時もある。歩行が困難な日もある」と明かしています。この言葉からも、彼がどれだけ大変な生活を送りながらも、家族を支えているかが伝わってきます。
鷲尾いさ子さんと仲村トオルさんの長女、美緒さんは現在モデルとして活動しています。2019年には、エビオスのCMで芸能界デビューを果たし、その美しい姿が話題となりました。美緒さんはSNSを通じて、時折家族の話題をシェアしていますが、その投稿からは、彼女が母・鷲尾いさ子さんを深く尊敬し、家族としての絆を大切にしている様子が伝わってきます。
2023年には、母親の病状について「母はふわふわとしたまま、素敵に過ごしています」とコメント。
病気と闘う母親を見守りながらも、家族としての支えを続けている姿が垣間見えます。
鷲尾いさ子さんは、病気に倒れてからもその美しさや品位を失うことなく、家族に支えられて日々を過ごしています。彼女が再び元気を取り戻し、いつの日か公の場に姿を現すことを多くのファンが願っています。