ある日、家の駐車場に見知らぬ車が停まっているのを発見した。最初は誰かの間違いだろうと軽く考えていたが、その車が長時間その場に留まっていることに気づき、私はついに動くことに決めた。無断駐車の問題がこんなにも深刻になろうとは、その時は思ってもみなかった。

急いで警察に連絡し、駐車場の状況を説明したが、驚くべきことに「敷地内は管轄外だから対応できない」と言われてしまった。
今から1か月オレアメリカだ。駐車場のシャッターを閉め、セコムのセキュリティをかけ、そして空港へ向かう準備を整えた。すべての手続きを済ませた後、念のために警察に確認も取った。

「1か月間はアメリカにいるから、その間に車を取りに来なかった場合、何もできませんよ」と伝えておいた。

しかし、帰国したときに待っていたのは、思いもよらない事態だった。無断駐車をしていた人物、そしてその弁護士が家にやってきたのだ。

義兄と一緒に話し合いを始めたが、相手は「1ヶ月も車に乗れなかった」と文句を言い、「レンタカーを借り、弁護士を雇った分の費用を払え」と要求してきた。正直、私は少し呆れてしまった。警察にも事情を話して時間を待ったのに、その間に来なかったのは相手の責任であるはずだ。しかし、相手の要求はどんどんエスカレートしていく。

「弁護士を雇ったのはお前の自由だ。防犯上、シャッターを閉めなければならなかったから仕方ないだろう？」と私は冷静に反論した。義兄も「警察に確認しただろう？裁判を起こしてもいいが、どっちの証言を重視するか、警察が判断するだろう」と言って、相手の弁護士にもプレッシャーをかけた。相手の弁護士はそれにうなずき、しばらくの沈黙が流れた。

結局、私たちと相手の弁護士で何とか合意に至り、念書を交わし、その車を引き渡すことになった。しかし、後日、相手の弁護士がこっそり私に言った言葉が衝撃的だった。どうやら、無断駐車をした人物は、弁護士に嘘をついて依頼していたらしい。彼の言動には、最初から不正を働く意図があったのだ。

結局、私の予想通り、この件は解決を見た。しかし、無断駐車に関する問題は、ただの面倒な出来事にとどまらず、思わぬ騒動に発展することがあるのだと、改めて感じさせられる出来事となった。